鎌倉市と経営学部道用ゼミが共同で取り組むプロジェクト「FABライフ@COCORUかまくら」。このプロジェクトは、「日常の困りごと」や「あったらいいな」を3DプリンターやIoTなどの”FAB”を通じて解決することを目的に取り組んできました。
“実際に困りごとを抱える人のためにモノをつくる”ための実践プロジェクト
5月10日(土)に行った鎌倉市民と神奈川大学生とのディスカッションのあと、学生たちは会話の内容を分析し、どんなものがあれば解決できるか、様々な検討を進めてきました。
そしてプロジェクト最終日である10月4日(土)鎌倉青少年会館にて、前回ディスカッションに参加した中高生、学童保育スタッフ、デイサービス利用者、スタッフの皆様にもお越しいただき、検討したアイデアを制作したプロトタイプとともに発表しました。
https://www.kanagawa-u.ac.jp/news/details_29582.html
高齢者と若者とがコミュニケーションを取りやすくなるアイデアとして、「じいじ・ばあばに聞け!」というカードゲームを制作した学生からは、「ご高齢の方しか知らない言葉、その時に流行っていた言葉を、教えてもらうというシンプルなゲームだが、実際に参加した方と一緒に遊んでみると想定していた以上に盛り上がった。改良の余地はまだあるが、今は若者の中で流行っている言葉が、昔流行っている言葉がめぐって生まれたものであるなど新たな発見があるゲームでもあることが実践してみて気づけた。」といった声があがりました。
麻雀牌を3Dプリンターなどのデジタル工作機器を活用して誰でも親しみやすいものに変化させるアイデアを考えた学生からは「牌の形、素材を工夫してみたが、麻雀好きの人がこだわるポイントは別のところにあった。ただ、実際に作ってみたからこそ濃いフィードバックを得られたと思う。」といった声も。
また、ゴミの分別に迷うという困りごとに対し、LINEでその対象物の写真を投稿することで廃棄の方法が簡単にわかるチャットボット機能を作った学生からは「エリアごとにゴミ回収の曜日が異なるので少し改良を加える必要があるが、すぐに使えるものだね!という反応を得られた。」という声もあがりました。
その他カードゲームでカードを配る前にランダムに混ぜる装置や、車いすに取り外し可能な机、靴下が履きやすくなる装置など、様々なアイデアが発表され、参加者からは「身の回りで起きているちょっとした困りごとも、他の人と共有して、デジタル工作機器を活用するとカタチにすることができ、また新たな課題がわかる。自分もぜひ実践してみたい。」、「なかなか若い人との会話をする機会はないが、こうして共通の話題で会話をすることや、ものごとを解決する取り組みを行うことがとても楽しかった。」などの感想をいただきました。

















